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Oct 07 2014

BONZなやつら走る(1), OLD BMX SPECIALITY, BONZ

■どうも。東京の台風はニュースで伝えられているほどでもなく「あれ? 」と言うほどの間に過ぎていきました。もちろん大きな風は吹いたし、川の水も増水したけれど「これが史上最大? 」というくらい。ファンファンはそんな感じでした。みなさま御心配ありがとうございました! こんどはヴォンフォンがやってくるらしいけど。

 で、同じくみなさまから「どうした? どうした!」「楽しみにしてるよ」などと御連絡をいただいていた「(仮称)BONZ BROS. RACING」のRUNの記事ですが、期待させておきながらずいぶんと遅れましたことをお詫びいたします。みなさまの御期待の度合いに反して、わたしも走りながら、息を切らせながら、ダートを転がりながらの携帯撮影ゆえ、期待の高さに沿えるほどの画像が撮れるわけでもなく、そこのところはご理解の上「BONZなやつら走る」をご覧いただけるとありがたいです。ブレブレの画像で済みません!!

■そんなわけで4日、朝10時。今回のBONZなやつら6匹は、多摩川上空に広がる台風前の微妙な空模様の下、出発しましたね。BONZ RUNです。なぜ、単にツーリングと言わないのかといえば、それはほれ、「BONZ BROS. RACING」と大見栄をきってしまったため、言えないのです。ですから、つまりこれはTOURのINGじゃなくRUNなんですね。ランのING。そのあたり、察してください。

 
 まずは出発前に風の神様にお参りです。だって、台風なんだもの、という感じ。よく道端にある庚申の神様ですが、いまこうしてみると314年前の神様らしいです。ま、「RACINGとは臆病であることと見つけたり」なわけです。走り出す前からね。
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 そうしてひとまずは意気揚々と走り出すBONZ なやつら。
 ところが……。店前を出て、まだ5分くらいしか経っていない小田急線の高架をくぐった辺りで「ん? 」と思いはじめるのでありますね。ちょっとへばっているのです。いつの間にか晴れた太陽だって眩しいし。少し上り坂だし……..。しかし我々は行かねばなりません。なぜなら行きたいところがあるから。なぜならそこにRACINGの境地があるからなのです。
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 でもやっぱり、ちょっと走れば休憩です。朝からガリガリ君をいただいてコンビニ前で能書きを垂れ流します。いわゆる談義です。いまはサドルについて、語っていますね。「それ、B-17 ? どうなの?」「あー、なるほどね」といった具合。OLD BMXのサドルは短距離でもちょっとお尻が痛むのです。BONZ BROS. RACINGは「ちゃんと走る」ことを楽しむ面々なので、そのあたりはけっこうなシビアさで追究します。でも、そういうことがあしたの「うふふ」に繋がるんですね。自分の走りや、要求、理想にマッチングしたバイクに乗ることって幸せですから。
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 一方で「まだかよ」なんていう人もいますがね。
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 んで、ぼくらは走りますよ。空港を目指して。そう目指すは、東京のど真ん中にあるあの飛行場。
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 調布飛行場です。この飛行場は実に何げない東京の街から伊豆諸島の大島、新島、神津島、三宅島などを僅か数十分で結ぶ、東京ではちょっと奇跡的におもしろい定期便が出ている空港なんです。このターミナルの小ささ! そしてまた、ここから飛び立つ(あるいは着陸する)航空機の可愛さったら!! 13時40分発の便があるというので、このまま乗って、じゃなかった、飛び立つ飛行機をながめようと展望デッキに上がってみたのですが……
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 飛ばない……。
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 あの「ドルニエ 228-212」機がパラパラとプロペラ音を響かせて、飛び立つ姿を見たいのです。優美でもなんでもないドルニエの容姿は、どこか「専用機」という感じがして、ダート専用のスプリントレーサーであるOLD SCHOOL BMXにも通ずる、特殊でマニアックな造形がたまらない魅力。
「アイツが飛ぶところを見たい」
 どうしてって、自分が飛んだ様な気持ちになれるかもしれないから。
 
 でも、いくら待っても飛ばないなぁ。まったく気配無しです。あまりにも飛ばないので搭乗口に確認をしに行くと、
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 搭乗係のオネイサンの隣には自売機が置いてあって、そこには東京都伊豆諸島名産のペペロンオイルや、瓶詰めの焼きクサヤ、あしたば味噌、岩のりの佃煮など、ここでしか見られない光景が繰り広げられているのでした。こういうの見ると、もう嬉しくてうれしくてついつい買っちゃいますよね。だって、東京の調布でペペロンオイルですよ! わたしはもちろんペペロンを買い求め、こっそりとバッグに隠しました。どうして隠したかというと、”ペペロン”というところが、なんとなくちょっと気恥ずかしいから。でも味はなかなかでしたよ。
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 そして展望デッキに戻ってみるも、やっぱりドルニエ 228-212号は飛びやしない。これって、いつ飛ぶのかわからない島時間な運行なのかな? みんな飽きてきています。 
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 と、あきらめてMY LITTLE OLD SCHOOL BMXに戻ると、ドルニエ 228-212号は物陰で姿を見せず「プロ〜ン」と音をたてて飛び立っていきました。これは音が聴けただけでも幸運と思わないと。何せドルニエ 228-212の音ですからね。ちょっとノートン・コマンドと音が似ているな、と思いました。駐輪場では警備の方に「ダメだよこんなところに自転車停めちゃ」なんて言われながら(駐輪場は別の場所だったのね。)ドルニエの音に酔っていると、誰かのマシンが「プシュー」と音をたてましたよ。
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BONZなやつら走る(2)へ、つづく。

 

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