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Sep 15 2010

BB BB. OLD BMX Parts,BONZ BROS.

■どうにも可動部が気になりますよ。
たとえば、多くのOLD BMXが採用するアメリカンサイズのBB。このBBをマウントするフレーム側部分をbottom bracket shell(略してBBシェル)といいますが、OLD BMXのこの部分って、NOSフレームでも真円ではないものが多い。USEDだと、よりこの傾向は高いです。これは当時のフレームパイプの材質や溶接の種類、手法なんかによるものなんですが、つまりまっさらの新品でも丸くない。歪んでるんです。ここに真円率の高いBBを組み込むとどうなるか? BBワンの方が歪むんです。昔々のBMX雑誌なんかを読むと「BBシェルにBBワンを叩き込め!」なんて解説がほとんどですが、歪んだ部分に向かってそんなことしたらそれだけでBBワンが歪んでしまいます。自分でも組める、アメリカンなおおらかさが魅力のOLD BMXですが、このあたりは要注意。当時のコンストラクターの作業を見ると、やはりそんなことはやっていません。
で、歪んだBBワンにベアリングやクランク、玉押し、ロックナットなどを組み込んでクランクを回転(BIKEを漕ぐということ)させると、当然、いろいろなところがゴリゴリ、ギクシャク動き続けることになりますよね。固いグリスなんかを使用しても、金属と金属が強く擦れる事実は防げません。OLD BMXの可動部の「いい位置(好い締めつけ具合)」って、実は「ちょい緩」よりもさらに緩めで妥協している感じです。古い車体なんかだと、この長年続けられた摩擦運動でゴリゴリはしていないかもしれませんが、こんどはユルユル、ギコギコな感じ。BB内のベアリングがマズイことになってるかも。

ならば、新しいBBセットに組み換えればいいじゃん。なんて意見もあります。しかしOLD BMXのBBシェルはそもそも真円じゃない。だから何度新しいBBに組み換えても結果は同じこと。それに可動部はやっぱり「円滑」がいいですよ。なので悩みます。「OLD BMXを円滑に走らせるにはどうしたらいいのか?」。NEW SCHOOLには存在しない悩みですね。

BONZ BROS.の場合、もちろんたたき込むなんてことはやらず、まずはBBシェルの真円度をマイクロメーターで計測します。で、光明丹を使用し円周の中の歪んでいる部分をマーキング。その後、特製の修正工具でBBシェルの歪みを修正。そうして、BBワン圧入機で出来る限り均一な応力で丁寧にBBワンを圧入し……やっとBBの組み込み前作業が終了。手間です。でも、この作業をやるとやらないでは、乗り手が走り出すとき、そして走る続けるその感じが大きく違う。シンプルなOLD BMXだからこそ、そこいらへんの差が出ます。
たとえばBBの話です。

やっぱりどうにも可動部は気になります。
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