■長い時間をかけ、拘りにこだわってこんな車輌を完成させました。エディ・メルクスの名を関したBMX BIKE。もちろんOLD SCHOOLです。こういうものをお客さんとともに考えながら仕立て上げていく、BONZ のもっとも得意とするところですね。まずはじっくりと写真を見てみてよ。
このフレームの名称であるEDDY MERCKXは’60年代中期から’78年まで、自転車レースの最高峰で活躍したベルギーの英雄。その記録はいまだ破られることがない、前人未到の領域だ。Campionissimo(勝者の中の勝者)と呼ばれたエディ・メルクスは、自分が乗る車輌の整備調整はもちろん、微細なフレームスケルトンやパーツ、使用するグリースにまで徹底的に拘った、勝つことにどこまでもどん欲な乗り手だったんだね。そんなメルクスが信じたメイクスの中でも代表的なものがCampagnoloのメカ・パーツ。メルクスはそのカンパのパーツたちを極限まで研ぎ上げ、選択し、抵抗を減らし、軽量化を施して自分のレースマシンを仕立て上げたんだ。このBMX メルクス号もそのような感じをどこまで追究できるのかがひとつのテーマだった。
なので、BONZが組んだこの車輌も駆動部のすべてにカンパニョーロのパーツを使い、スレッド、ベアリング、ベアリング受けなどを丁寧に研ぎ上げた(磨きじゃないよ「研ぎ」だよ)。そうして専用工具を用い、専用グリースを使って組み上げたね。組むだけじゃなく、ベストを求めてなんども調整をおこなった。
そういうことって重要なんだ。形になればそれでいいってもんじゃない。組むだけなら猿でも(きっと)できるよ。シンプルな構成で、やんちゃな乗り方をやるBMXだからこそ「手を抜かない」「やれることは総てやる」ってことが生きてくるもんだ。むしろ、さほど高速域で使うことがないBMXの方がその他の自転車よりも乗り手は繊細なニュアンスを感じとるかもしれない。
そうして組み上がったBMXメルクス号は、ロードバイクを遥かに凌ぐほどのレーザー・シャープなハンドリングとシャーシ・バランスを手に入れた。
どうだろう? その感じ、写真でわかるかな?
もちろんそれ以外のパーツのマッチングもとても重要。データ・スペック上は合うものだって、どうにも反りが合わないものがある。OLD SCHOOLは、スペックや色やカタチだけじゃなく、歴史や経緯や経過や材質や工法や「それが何であるのか?」を踏まえることが作法だよ。それがわからないと構成上どうにも難しいところがあるんだね。どうしてもだ。その部分が結果をもたらすんだね。
だからNOSパーツだって、完全にバラして清掃、脱脂、再びグリースアップをして再組立、そしてコンプリートするのがBONZの流儀。だって、様々の状況・情報を踏まえるためにはその方がいいに決まっているもの。そうしてやると、パーツの中で息を潜めていた構成部品のひとつひとつが鮮やかに滑らかに、現在の最新の自転車パーツたちよりも元気に動き始めるんだね。これ、嬉しいです。そして、何だか誇らしい感じがする。それはもちろん、メルクス号だけの話じゃない、自分の好きなジャンルのOLD SCHOOL BMXが他のジャンルの自転車にひけを取らないってことが判る瞬間だからかもしれないな。(たかが)遊びの自転車であるOLD SCHOOL BMXにそこまで手をかけてやるってのがまたイカしてると思わないか? そして、それは手をかければかけるほど応えてくれるよ。そこがNEW SCHOOLとは大きく異なるところなんだ。いいねえ。OLD SCHOOL 。
いま、目の前にある自由を泳ぐために!
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