■MAILLARDのHubです。’78年からBMXライダーのBONZ,Nは、これ、憧れましたねー。当時雑誌を見ていると、どこかのメーカーと契約している有名なライダーが、ハブだけはコソッとこれを使っていることがあった。しかしポスターや広告では、やっぱりスポンサード・ブランドに変えて写真に写っている。なぜかレース時の写真だけに写っている謎のハブがこのMAILLARDでした。「あれはよほどの性能に違いない」そんなことを思いましたよ。そしてこのシングル・フリーtypeは当時日本では手に入らなかった。32年目にしてやっと実物に出会えました。MAILLARD Helicomatic Hubsです。当時の日本製ハブはペイント仕上げがけっこうあります(それはそれで好いです)が、こいつはなんとも美しいアルマイト仕上げ。 Helicomaticとはフリーをマウントするためにヘリカルギヤという斜歯を用いることによって、精度と確実性を向上。当時も今も一般的な、ねじ式(Helicomaticもフリー自体はねじ式のアダプターを使用するので普通のフリーが使えます)とは異なり、ちょっと特別な方法でハブ本体とフリーとを連結します。
その効能は……..レースの現場でもかなり気軽にフリーの歯数が変えられるんですね。後輪を外してフリーを引っ張ると「スッー」と、素晴らしい精度感でフリー本体が抜けてきます。手です。「なーるほど」ですね。普通のフリーは専用工具を使って、抜くのがかなりな手間ですが、こいつは手だけでいとも簡単にフリーが外せます。レースの現場では、その日のコース状況やライダーのコンデションによって前後ギヤ比を頻繁に変えて使用する。そんなとき、このHelicomaticはとてもに便利だったに違いありません。こういう仕組みって、レースをやるわけじゃなくてもやっぱり憧れてしまいます。なぜか眺めるだけでも嬉しい。
そしてこのMAILLARDハブ、ほかと比べて圧倒的に軽い。持った瞬間「あっ軽!」という感じ。そのあたりもワークスライダー達が「コソッと」使用した理由かもしれませんね。MAILLARD Helicomatic Hubs、その存在がcompetitionです。
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