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Jul 23 2015

南房総EXPEDITION (3). OLD SCHOOL BMX, BONZ BROS.

南房総EXPEDITION (2)から98■「なんで旅館の朝ご飯って3杯飯を食べちゃうの? 」な朝ご飯。幸せだなあ。昨夜はあれから、釣りに行ったり、散歩したり、街を徘徊したりする輩がいたらしいです。夏はオヤジの血も騒ぐ。わけではなくて、

寝られないんですよ。歳をとるといろいろ不安なものですから。そして今日の我々の旅が始まります。99

 まずは朝市見物ですね。賑やかです。勝浦は毎日朝市をやってるって。いいね。強い陽光とひんやりした朝の風が気持ちいい。「今日はどっちへ行こうかな? 」なんて考えながら朝市をウロウロ。やたらと念入りに見物しますよ。魯山人みたいに。100-1

しかし、キラキラ輝く干物に心を奪われ100-2

戻りカツオも食わなきゃね。なんて考えたりしていると100-3

どこへ行こうか、よりも おなかが減るよなあ。100-4

 朝市はそれだけじゃなく、界隈に残る”かつて” を眺めるのも楽しい。それは朝市の活気の奥にあるよ。ソフトクリームなんかなめながらそっちを注視するのもかなりいいです。あの横丁から、昔憧れたミヨちゃんが、あの頃の姿のまま出てくる気がちょっとだけするのです。100-5

100-6

しかしイカが気になってしょうがない。100-7

100-11

あちこち味見をいただきながら歩いた朝市では、胡瓜とトマトとイワシの干物とスモモと枝豆と海苔瓶とに出会いました。イカ…….100-12

 

 

 

 

 

 さて、おなかがパンパンの一行はスモモを食べながら鴨川は大山を目指します。この空!!101

大山に来たのは大山寺で本堂伽藍を護る翼のある龍を眺めるのも目的のひとつですが、102-1

102-2

この錆びた仄暗さの中にある103

地獄の方々や105

千手観音様の剥落や106

大黒さんのふくよかな不気味さや107

とても小さな大威徳明王の憤怒の形相や108

不動明王の視線を感じて、子供の頃のように畏怖したいから。だけでなく、109
 

 

ここが辺り一帯ではかなり ”高い” からなんです。ほら。

 高いっていいね。
 だって、下れるじゃん。一行は大山寺からほど近い、大山千枚田を下ってやろうろうかと111

模を索します。114

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挑まし前の安らぎ。風が静かに吹き渡る。116

こういうとき、男っていくつになってもちょっと誇らしいというか、わくわくというか、そんな気持ちになったりするもんです。117

あーでもない、こーでもない。が、いいんです。118

そうして…..201

下り終わっちゃいました。ハハハ、その間のドキュメンタリー無し。200

だっておもしろすぎてそれどころじゃないもの。こういうふうに嬉しい一日っていいね。好きなヤツが好きなことをやってそれで満ちる日々。「on any sunday」を思いだしたよ。無邪気であること、ローカルであることほどの最上はありません。119

合歓の花だけが、静かに男たちを見守るのです。147
 

 

 南房総での遊びもそろそろ終わりな我々は、そのまま館山辺りまで下って鋸南町 – 金谷を目指すのですが、楽しみにしていた○○食堂の名物アジフライは食えなくて、適当な食堂で亜流のアジフライをこころみます。オヤジは2時間もの行列には耐えられないですから。121

海風と共に我々を呼び込んだのはこんな店122

いや、なかなかですよ。このアジフライも。行列の果てのアジフライがどんなにヘブンな味なのかは知りませんが。こっちの定食のおみそ汁に浮かぶワカメはかなりの絶品。123

で、またまたおなかいっぱいになった一行は金谷港からこのフェリーに乗って船旅ですね。こいつは東京湾を横切って、千葉から横須賀へ我々を一気に向こう岸へと連れていってくれるのです。いわば瀬戸内の海上バスの様なものですね。
船が出るまでの間、とっても暇なので129

スイートなアベックを遠まきに眺めたり、124

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港にあるホウボウの風見を念力で動かそうと力を使ってみたり126-1

寝ころんで海を眺めてみたり126

カモメはカモメ、と呟いてみたり127-1

海の様子を気にしてみたりします。時間が開くと所在ないのがオヤジ127

見下ろす海はエメラルドだったりします。128

しかしやっぱり130

眠ってしまいます。131

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 そんな中、東京湾フェリー 金谷 – 久里浜行き は出港。134

広重にも描かれた鋸山を背に133

基地の街、横須賀は久里浜へ135

東京湾の先の方を横切るとても短い船旅だけれど、これが実に楽しい136

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操縦室に見入ったり、蹴立てる波の白さに心を奪われたり、泳ぐお魚を見下ろしたり、巨大な貨物船に果てなく続くこの世界を想像したり、138

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もう、寝てらんないほどのおもしろさ。海は広いなあ。やらなきゃならないことがまだまだ….あるなあ。だってほら、あの地平線の先は夢のカリフォルニアなんだぜ。なんて巡らせますよ。142

眠り続けるヤツもたまにいるけど。147-2

しかしそんなとびきりのアトラクションは意外と短く143

144

横須賀到着。146
 

 

 千葉県側の長閑さとはまるで別な感じの雰囲気が、それはそれで楽しい。「帰って来たなあ」という感じがします。その ”感じ” が何処からくるのかは謎ですが。

横須賀ではハンバーガーを食ってダサいTシャツ買って、といきたいところですが、「南房総EXPEDITION」はこのあたりで幕を下ろします。
しかしオヤジの旅は続きますよ。見たいものがあるからね。その旅は、単に距離を乗るとか、知らない街を行きたいだけの旅じゃないんです。
 自転車に乗ってちょっと遠出をしただけでも冒険気分だったあの感じ。河原の石をひっくりかえしてみるときのワクワク感。空き地や、近所の森を分け入るときの胸の鼓動。美しかった夜空。美味いものは美味いと、シンプルにそう思えた感覚。ドブ川を飛び越えるときの勇者な気分。暗闇に不思議を見たそのこころ。オヤジは、行く旅の途上にそういうものが見たい。食いたい。感じたい。だからオヤジの旅は続くのです。ケーデンス? なにそれ? なのです。148

 そんなオヤジが今回走った道程はこんな感じ。map

イシカワとo

夏の空に出会えた、とても幸せな旅でした。Nご視読、ありがとうございました。では、また!

 

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