■オリジナルパーツというわけでもないが、4130クロモリでシートポストを作ってみた。とってもロングなシートポストで、短い方が42センチ、長い方が55センチあります。で、仕上げはニッケルメッキ。どうして作ったかというと、世の中に出回っているシートポストがいまいちだから。現行品もOLD SCHOOLも………だって曲がるじゃん。その理由は材質や材の厚み、レイバックかストレートか? あるいは乗り手の体重にもよるのだけれど、世の中に流通しているシートポストは曲がる。どちらかというと曲がりづらいスチールポストも結局はなまくら鉄のものがほとんどなわけで、この部分のクォリティーにBONZは長年とっても不満だったわけなのです。
一方、曲がらないシートポストはフレームのシートチューブに内側から穴を開けることがある。シートポストの長さがちょうどシートチューブの真ん中くらいまでしか刺さらないから、乗っているとその部分のフレーム・パイプとシートポストが擦れてシートチューブの真ん中辺りのフレームパイプを内側から薄くしてしまうんだね。
そんなわけでシートポストとしては珍しい4130クロモリ綱(硬い)を使って、パイプの肉厚も極厚で、普通とは異なる長さで、ストレートとレイバックのシートポストを作ってみました。
で、これ、いいです。圧倒的だと思う。特に長いのがおすすめで、BONZの常連さん達の希望と要望の元に作ってみたのだけど、車体のコントロール性と剛性が格段にアップする。これまでのシートポストって、10センチとか15センチくらいしかシートチューブに刺さっていなかったでしょう。なんかゆらっとするんですよ。それがこのロングシートポストを使うと、ぐっと深めの20センチから25センチくらいになる。それだけで車体の剛性がグッと凄い。リジットな感じなんですよ。もう、グイグイと。短い方(といっても普通よりは長いです)も4130クロモリの剛性とこのシートポストの肉厚はかなりなもので、いちどこれに乗ると、もう今までのシートポストには戻れないほど。普通のやつがヤワに感じてしまうのです。これを自分たちだけの秘密にしておくのはもったいないね。
そんなわけでお客様の御要望で作ってみた4130Chromoly シートポスト、NOW ON SALEです。
そうそう、仕上げに施したニッケルメッキもうっすらと黄色みがかったいい感じの色合いです。はじめはピカピカだけど、時代とともに風合いの変化する感じがOLD SCHOOL BMXにはばっちりだと思う。ちなみにBONZシールは冗談で貼ったものですから、このような無粋なものは実際のシートポストにはつきません。
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