■BONZの店内にはBMXとはまるで関係ない、意味不明(?)のウエアがいくつか(いくつも? )架けてある。「なにこれ?」と、不審に思う人も多いかもしれない。これはかつてわたしがライダーとしてあっちこっちで戦っていた頃のワーキング・ウエア。オートバイに乗る、わたしはそういう仕事をする人だったのだ。ここにあるウエア達はそのころ使っていたそのものだ。そしてそのライディング・ウエアは20年以上の時代を経て、いまはBONZの店内に ” ただ ” 架けてある。売るためでも、飾るためでもなく、ましてや過去の栄光の証ってわけでもなく、ただただ日々BONZの壁にそれはある。
お客さんがいない日の深夜、仕事も終わるころ、灯を落とし、わたしはボーッとそれを眺めることがある。「ボーッ」と音がしそうなほど。このぼんやりした時間、わたしは世界を旅しているのだ。きっと。かつて走りまわった世界。そういう中をわたしは走り続けている。どこまでも。その様な感じがする。そこにはわたしにとって実に広い充足があるのだ。だからといって自分がかつてを辿る老人に至ったとも思えないのだけれど。
「ボーッ」
気持ちいいなあ。どこまでも行きたいなあ。これからも。
そんな きょうの眺め .
BONZ BROS.
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