■ここ何日か、日本のスポーツ自転車業界では頂点に数えられる御大とやりとりをしている。で、「○○のところはジュラ・エースで」「はい、ジュラ・エースでね」なんていう会話があたり前のように交わされるのだ。いまではすっかり定着したSHIMANOのデュラ・エース(DURA-ACE)だけれど、’70年代のデビューしたてのころはジュラ・エース(DURA-ACE)と呼ばれていた。これはそういうスラングというわけではなく、メーカー自身がデュラ・エースのことをジュラ・エースと呼んでいたのだ。だって初期のDURA-ACEはジュラルミン製だったから。メーカーはそれが自慢だったから。だからジュラ・エース。
ジュラ・エースは少し硬いものでたたくと「チーン」と澄んだ音をたてた。高級素材のジュラルミンがたてるその音は、なんだかやたらと嬉しかったものだ。ジュラ・エースはいつの間にかデュラ・エースに変り材質はジュラルミンではなくアルミに変更されている。それぞれいろいろな都合や利点があるのでしょう。
そこはともかく。昔の言葉が通じる相手と会話が成立するのってなんだかとても安心する。で、あとからそれを思って嬉しくなる。ジュラ・エース、ジュラ・エース。そう、ジュラ・エースだったんだよなあ。
そんなことを巡らせながら買い物に出る出がけに、店の棚に並んでいたジュラ・エースのハブがやたらと輝いて見えた。で、なんでかシャッターをぱちり。
輝いとるな〜。ジュラ・エースは。なんて思った。そんな きょうの眺め . で、ありました。
BONZ BROS.
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