■最近、故あって茶店難民である。困っているのである。これまで日ごろ、店を開店させたあと、すぐに近くの喫茶店に行って珈琲なんぞを飲みつつ「はて、きょうは何をやろうか? 」「○○さんのホイールはそろそろ組んでおかなきゃな」「mongooseのチェーンラインからしてこのクランクとハブならいけるよな」なんていうことで頭を巡らせる。だらーんと。
しばらくして店に戻れば、一変気を引き締めていま考えていたことが秩序だててすすむ。というあんばいで、これが実によかった。ところが歩いていけるいちばん近くの茶店が無くなってしまったのだ。
そのようなわけで日々、あっちこっちの歩いていける茶店を巡っては「どうも違う」感に心を浮遊させるのだ。それは「最近の茶店て隣の席がやたらと近いのね」ということ「こんなドンツクドンツクな音、聴きたくないよ」ということ「オエッとなるほどに均一化された味」ということ「テーブルは別だけど、大きなベンチシートに皆横並びで座る」ということなどがメイン。なんというか茶店というよりは食堂な感じのよ。わたしはいまこの場所で静かに「次なる行動 」 を策しているのに ” ドンツクドンツクで隣のひとの貧乏揺すりに揺さぶられオエッ ” となる。困った。まあ、そんなのわたしの都合でしかないのだけれど。採算至上の社会だものね。溜め息まじりでそのように困っている きょうの眺め .
Please send an email inquiry to bmx@bonz-bros.com.