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Jun 26 2011

CITY OF RENO 2

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82-07-MurrayX20-c■ずいぶんと時間が空いてしまいましたが、RENO、BMX Race、Air Race、BENDIX、旧い戦闘機、佳き時代なんてことに思いを巡らせながら組んでいた「city of RENO号」=「Murray X20 competition」が完成しました。時間かかりました。前回の「CITY OF RENO」の記事なんてまだ憶えています? 
Nevada州はRENOという街のレースライセンスを持ち、実際にcompetitionに参加していたこの車両は「フィールドそのままの感じ」を大事に組み上げたい。歴戦の、意味のある傷は何とも言えずカッコいいですものね。という感じが前回の話の大筋。
Murrayは’77年にBMXに本格参入したSchwinnと並ぶ老舗ブランドで、’81ー’82シーズンでついにNBAのチャンピオンを獲得しました。おそらくそれは悲願だった。
この年の「TEAM Murray」の布陣をみると、
Jeff Bottema( TwoWheelers→Webco→DG→Raleigh→Murray)
Anthony Sewell(Jag→Kuwahara→Murray ’82はMurrayでIBMXFのPro Cruiserクラス優勝 )
Scott Clark(R & R Racing→Robinson Racing→JMC→Murray ’81にMurrayでNBAチャンピオン)
と錚々たるもので、その本気度が伺えます(この三人の3機編隊走行を見てみたいものですね)。このRENOのレースライセンスを持つ黒いMurrayは、そんなMurrayの黄金期である’82年のモデル。そしてRENOといえばAir Raceの街ではあるけれど、BMXマニアにとってはやはりなんといってもNBAの街である。そのRENOのレースを戦ったMurray。それ故、BONZはこのMurrayを大事に組み上げたかった。どうしても当時の仕様や雰囲気を重要視したい。そんなわけでこの車両はいちどまったく別のパーツで組み上げたものを、もういちどパーツ集めから始めて、あらたに組み直したもの。チャンピオン・マシンであるにも関わらず、Murrayのちゃんとした姿って意外とお目にかかれないものですからね。

車体は通常のMurrayには存在しなかったブラックペイントで、それに合わせられた金色のグラフィックがいかにも「アメリカ」な雰囲気です。BONZはMurray独特のこのエンド形状にかなり魅かれてしまいますよ。そしてMADE IN USAと書かれた星条旗のデカールもいい。この頃のMurray competition modelの特徴である28本組みの純正リム、そして同じく専用のBENDIX、純正Vバー、純正ステム、パッド、クランク、専用のヘッド、シートポストとすべて純正の、しかも色の統一感にまでこだわり、パーツのほとんどをゴールドで揃えました。言葉にしてしまうと大したことありませんが、このパーツのセレクトという部分に実はかなりの時間と検証を要したのです。BENDIXの28Hゴールドなんてどこにある?? という感じですよ。しかしこだわりは自分のものですからね。そこんところが自慢です。そうしてやっと完成しました。’82 Murray X20 Black/Gold limitedです。どうです? いいでしょう? 一部先行して雑誌などに掲載させてしまいましたが、やっと完成。これが佳き時代のMurrayの姿です。さて誰が乗る?

翔びたいねぇ。歴戦の勇者のように。Murrayに乗って。
Murray OLD BMX

追記:そうそう言い忘れましたが、たまに見かける「Puch-Murray」と「Murray」はかなり似ていますが、ブランドとしては別物です。Puch-Murrayの由来は英国のPuch(プフ)というブランドで、モペットなどが有名なエンジン付き乗り物屋さん(Puch自体は本拠がオーストリアの軍事車両製造企業体)。このPuchがアメリカのMurrayに製造依頼して英国で売られたのがPuch-Murray(ちなみにMurrayは’82年からSchwinnの製造もやっています)。これはいわばPuchの自社ブランドBMXで、つまり「Puch-Murray」は英国ブランド。アメリカの「Murray」とはちと違う。一方、Puchという名はアメリカにも存在していてPuch USA(こちらはThrusterなんかと関係あり)なるBMXブランドも存在する。ここはここで単独でかなりの活躍をしていたりするからちょいと混乱しますね。ま、「Murray(USA)」はMurray。「Puch-Murray(UK)」はPuch-Murray。「Puch USA」はPuch USAということで別々に考えた方が良さそうです。

 

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