◾️忘年会と称して10人あまりで日光ツーリングに行ってきた。わたしの場合これ以上の人数は無理。たむろしたり、徒党を組んだり、皆で和んだり、なんていうことがやたら苦手なのだ。
そこはともかく、晩秋の日光はなかなかなのである。荘厳な中、森閑の中、そして和と洋が入り混じった中、季節の美しい空気を切り裂いて、OLD SCHOOL BMXで揺蕩うのはこの上もなく幸せ。なのである。途上感がいいのかな。
そこもともかく、旅にはシーンがある。そのシーンは必ずしもメインのところ(日光ね)にあるというわけではない。そういうものと巡り合うのがまた面白いんだよなあ。思いもよらないあの人に惹かれてしまうことってあるでしょう。「はっ」とするのですよ。そして振り返る。
胸に刻まれるのはいつだってそういうことのような気がします。この旅でも、そんなシーンは世界遺産日光ではない「あ〜、日光よかったね」と、旅を終えたと思ったあとにやってきた。それは帰り道の今市市市街(←「いまいちししがい」ね )での ” ちょっと寄り道 ” でのこと。買い食いしながら、なんでもない町中の小さなお寺の境内を覗きこんだとき。その時その場所だけが輝いていたんです。眩しいくらいに赤く。日ごろなら何も思わずに通過してしまうようなところにほんの瞬間の色彩が生まれる。そのシーンに遭遇することが旅する喜びなんだよなあ。
” その一瞬がみたい ”
もう、二度と巡り合うこともない、わたしだけが見た刹那に輝く きょうの眺め .
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