■「このままずっと在庫するのだろうな」なんて思っていた「scorpion (スコーピオン)」のフレーム。先ほど「ポッ」と新オーナーが決定しました。scorpionは「知っている人がいるのか?」というほど、日本では「知る人ぞ知る」的なBMXブランド。新オーナーはアメリカの旧いBMX雑誌などでその存在を知り、密かにscorpionの出物を探していたらしいです。なんとマニアックな人! こういう人と出会えると嬉しくなっちゃいますね。
で、日本では地味目のscorpionですが、本国アメリカでは80年代前半のRace trackに、無くてはならないほどレース色の濃いブランドでした。
本場Made in Chatsworth製のフレームは、やはり軽量さが武器ですね。新オーナーのK君は、old schoolじゃない、新しめの「we the people」というストリート系BMXも所有しているのですが、scorpionはフレーム単体の重量がその半分くらいしかありません。BMXとしては珍しいラグ・フレームは、見た目の繊細さとは裏腹にかなりがっちりとした作りが特徴です。厚めのクロームも上質で、ちょっとヨーロピアンな雰囲気ですね。こういう何気ないスリムなフレームにぶっといタイヤを履かせると実に決まります。ちなみにBONZ BROS.では、当時もののカスタムパーツから、scorpionのようなマイナー/マニアック・ブランドの純正パーツ(もちろん当時ものね)まで、なんというか密度の濃いパーツ・バリエーションが自慢です。当時の純正仕様に仕立て上げるのもよし、ちょいカスタム、濃いカスタムもよし。マニアックな人には、マニアックに応えるのがBONZの信条。さて、K君どう組みますか?
画像は手前がscorpion。奥にあるのはもっとも人気の高い、baseballシリアル時代の’82 Diamond BackのSilver Streak。こちらはなんと、デッドストックの新品デカール付きです。