■走っていると顔にプツプツと何かあたる。砂粒? 「今日は強風でもないしなあ」なんて思って止ると、小さな白い何かが無数に飛んでいる。羽虫だ。穏やかな陽の光にうかれるように、羽虫は乱舞している。「いい日だなあ」と思う。ふと川をみるとやっぱりたくさんの羽虫。そして地上は輝く。暑いくらいだ。川面は何かが呼吸するように泡立っているよ。
春だなあ。と思う。
まだまだ寒さが続く日もあるだろうし、凍てつく風の日もあるだろう。雪が降るかもしれない。けれど春が確実に、着実にこの世界に近づいている。いいね。そんな春の断片を見ることができた。それがきょうの収穫。春が来る。
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