■ちょっと昔の風情がのこる裏路地のようなところを走りたくて、OLD BMXをクルマに載せて「ゲンセンカン」の街にやってきました。ここはあの つげ義春さんの「ゲンセンカン主人」というストーリーの舞台となった温泉町。石畳の路地を行くとあちこちに街の共同浴場が…….侘びています。雰囲気あるねえ。そしてふと目をあげると鮮やかな新緑。しかし誰〜れもいません。音もなく、ただただ時間が過ぎていきますよ。これ、ちょっとした快感です。途中誰もいない商店で、採れたてのトマトを….と思ったら、店の片隅に絵画のようなお婆さんが座っていました。8個300円也。美味い!路地のあちこちでは昔のカタチが息を潜めて見え隠れします。とかしているとまた共同浴場。この雰囲気に浸り込んだりします。しかしこの感じ。いい! 時の流れが止った様なここを走ってると、記憶のどこかが呼び起こされるような気がしますよ。遠くで、とても小さな声で山蝉が鳴き始めました。人の気配がある。しかし……誰もいない街。そしてまた裏路地へ入り込む。角を曲がって……またお風呂に浸かります。いいなあ。ここ。川の音がシャアシャア響いてる。こんなちょっとしたトリップ、小径のOLD BMXならではの遊びだよね。ゲンセンカン主人」を知っている人ならわかると思うけど、ちょっと怖くもあり、ワクワクもあり、「へー」もありのEXPEDITION。
あー、おもしろかった。
もつ煮込み定食に夢中なユウイチロウと行く、ちょっと昔へのOLD SCHOOLな旅でした。
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