Hess率いるB.M.X. products, incは、'74年CaliforniaはSimi Valleyのbackyard builderとしてMOTOMAGホイールの製造を開始した。'75年、拠点はChatsworthに遷され、世界で初めて「BMX」という名を冠したmongooseのダート・レース用フレームが誕生する。この'76mongooseはHessが描いたオーダーシートに準じ、フレーム・ビルダーRecoによって作られた極初期の特徴を持つ一台だ。しかもこいつはコンプリート出荷のロング・フレーム・モデルで、ほぼNOS状態のまま長い間保存されていたという、今、日本で見ることができること自体が「奇跡」といってもいい程の車両。このころのニッケルフレームは、磨けばフレーム表面の「曇り」を除くこともたやすい。しかし時代を経て、鈍く光るニッケルの輝きは「ぴかぴかに磨いてしまうことがもったいない」くらいのいい雰囲気だ。仕様は初期のスリークで丁寧な作りが特徴のフレームに加えて、コンプリート車体であるが故の「初期パーツ」ですべてが組まれている。これがまた更に貴重なもの。アルミ鋳物の風合いも荒いMOTOMAG 1ホイール、”純正”でありながら「mongoose」刻印の無いヘッド、BB、シートクランプなど、オリジナルでないものといえば当時もの新品のタイヤくらいだろうか。「本物」が持つ感触は、ここに今なお色あせることなく輝いている。走りの方は、ソリッドかつダイレクトなもので、実にレーサーライク。アスファルト・ロードでも、シングルスピード・サイクルとして想像以上の操縦性と快適性を示す。コイツで都会の街を往く......ちょっと異次元の嬉しさだ。
「BMX COMPETITION FRAMES」と大書きされた'76年当時のカタログ。レギュラー・フレームとロング・フレームが存在することが分かるが、実際に生産されたのはほとんどがレギュラー・フレームであったと思われる(実はカタログには無いショート・フレームも存在し、BONZはそれを密かに在庫している)。シートステイ・ブリッジが存在しない点、BB部のガセット、トップチューブの長さなどがそれ以降のモデルとは異なる。
1976-77 B.M.X. Products catalogueそれまでのBMX界にヘビー・インパクトを伴って迎えられたMOTOMAG wheel。今見ても充分以上に斬新なデザインだ。ちなみにMOTOMAG1と'77年からのMOTOMAG2とでは、鋳型から製造工程まですべてが別物。1型はごく短期間の製造で終わった。画像は、手作業で仕上げられるMOTOMAG1。
1976-77 B.M.X. Products catalogueframe: | '76 Long Mongoose |
fork: | '76 Ashtabula H.D. reinforced fork |
headset: | mongoose original headset |
stem: | '76 Ashtabula stem |
handlebar: | Ashtabula high rise handlebar |
grip: | Natural flange grips |
seatclamp: | mongoose original seatclamp |
seatpost: | mongoose original seatpost |
saddle: | Mesinger Racing Saddle |
crank: | Ashatabula heat treated Cranks |
BB: | mongoose original bottom bracket |
chainwheel: | Three Arrows 44T |
pedal: | KKT BMX.H.T. Racing Pedals |
front axle: | 3/8" front axle |
rear hub: | Bendix 70 coaster brake |
wheel: | MOTOMAG 1 made by SIMI |
tire: | Kenda Knobby Tires |
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