■マングースの中でも、あるいは総体的なOLD BMXの中でも、two-four、24インチの存在というのはちょっと特別、格別ですね。これが26インチとなると「まったく別な世界」なわけだけれど、24というのはなんともいえない存在感を放っています。’80年代の頭くらいに、20インチのトラックを中心にしたBMX時代がひと息ついた頃、そしてダート競技(遊び)がその舞台と興味をフィールドへ向けた頃に「よりフリーへ」という方向で存在したのがこの24です。映画の「KLUNKERZ(クランカーズ)」が出てきたのもそのくらいな頃。
男達は荒野を目指したのですね。それまでのBMXにプラスして、より強固な車体を、よりFANな性能をという感じ。20インチのクイックでダイレクトな性能と、「安定」を求めたのが24というわけ。これが26となるとクルーザー的性格で、ちょっと話が異なってくるのです。
で、話は戻って24。24というのはその様なわけでOLD 時代のBMXにとっては「Next Generation」な方向性であるわけです。映画でいうと「ON ANY SUNDAY」から「KLUNKERZ」の時代へ。という感じかな。このあたりからストッピング性能とか変速への要望が大きくなり、これが更なる進化を遂げたのが現在へと直結する、その後のATB(MTB)なわけだ。
ま、経緯はともかく、この時代のOLD BMXというのは初期のBMXの頃にあった、なんともいえない冒険心を擽る何かがある。この時代のOLD BMXというところと初期のBMXというところが、どちらもOLD BMXの範疇に入ってくる時代だから少々ややこしいけれど、「この時代のOLD BMX」というのはBMXが荒野を目指しはじめた時代。つまりは’80年代初頭だね。そして初期のBMXとはそれ以前の、’70年代のBMXのこと。つまりわたしがお話ししているのは、初期の時代のBMXの始めの頃とその後の時代のBMXの始めのころのお話をしている感じ。わかるかな?
どちらもOLD BMXだけれど、そして時代は異なるけれど、どちらも初期ものというようなことを云っています。
何ごとも「始めの感じ」というというのは目的に対してとてもピュアーでしょう。あるいは、(これまたまったく別ジャンルの)フリー・スタイル系BMXも初期というのは「その後の時代と」と時が重なるかな。いずれにせよ、その初期のピュアーな感じ、そういうおもしろさって楽しいよね。24の始まりというのは、そういういわゆるひとつの新しいジャンルの始りなわけです。男達が荒野でのたうちまわった「あの感じ」を(笑)、男達が走っては考え、切った貼ったでフレームを加工し、集まっては「何がおもしろいか? 」と夢中になったあの時代のあの感じをいちどは味わってみて下さい。それはまた魅力的な世界です。 こういうフレームは、思いきって変速機なんかを取り付けてしまうのも、本来性能を見据えていてなかなかイカシテいると思う。
そういうわけで、「男達の」 ‘82 mongoose two-four が入荷です。USEDですが、見ての通りの極上もの。20インチとはふた味くらい違う、走る悦びを味わえるフレームです。
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