■タカギのMX スパイダーが、じゃらじゃら入荷しました。チェーン・リングの部分はスプロケットともいいますが。まあつまり、ワンピース・クランクとチェーンリングを連結させるパーツですね。
往時は（今でもだけど）このスパイダーを介してチェーンリングを取り付けると、レース中でも（あるいは気軽に）BBをバラすことなくチェンリング交換ができたので、ギヤ比の変更が簡単に行えました。なので「よりレーシー」な、やる気のある車輌に使われたパーツです。このスパイダーは各社様々なデザインや素材、仕上げ、質感の違いがあって、その辺りがやっぱりマニア心を擽るわけですね。あるいは○○に使われた。とか、○○純正なんていう見方もある。
そしてスパイダーはどれも掌に載るくらいのちっぽけなものだけど、今こうして眺めると、’70年代のデザインて凄いなあなんて思ったりします。もちろんそれをカタチにする技もね。だっていまの時代こんなのをこんな感じで作ることはほぼ不可能でしょ（←「こんな感じ」にかなり意味がありますよ）。このくらいまでの時代のものって、いまの技術の中にある材や機械や機械の性能や作業工程などでは再現することがとても難しいんだよね。シンプルに言えば手間がかかってる。OLD SCHOOL BMXをおもしろがるなら、そういった時代感と時代感の中にあったプロダクトの有り様もわかるともっとおもしろいんじゃないかな。だってぼくらはそこにこだわってるわけだから。
で、タカギのMXスパイダー。多くの銘車やレースシーンで使われたそれは威風堂々、やっぱりどうにも動かしがたい存在感です。PCD130。
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