■今年もまた世田谷ポピーの花が咲き始めた。場所を問わず、アスファルトの切れ目でも、下水の側溝の中でも、屋根の雨どいの上でもいたるところに。そんなこの花の正式名称は長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)といって、駆除対象植物なのだそうだ。なぜって外来なやつだから。世田谷ポピーの呼び名は、世田谷区で始めに発見されたからで日本全国どこへ行ってもこの花は咲いている。このくらいの時期から咲きはじめて夏がすぎるまでの長い期間、この少し儚げにも見える花を咲かせるのである。そして駆除対象植物でも緑の葉っぱやその花に心を動かされる誰かがいる。だよなあ。だって生命の輝きに外来も何もまったく関係ないものなあ。そして世田谷ポピーは今年もまた、狛江の道端で咲きほころぶ。そんな きょうの眺め 。
Please send an email inquiry to bmx@bonz-bros.com.