■ここ何日か空気の感じがどよ〜んとしてる。曇りの日とかのどんよりではない。なんだか空気が重いような、いつもとは異なる空気の感じだ。そしてきょうの東京は寒い。つまり、どよ〜んとして寒い……首が凝る。笑
夕方、多摩川の本流ではない、周囲にあるちいさな流れを見に行った。50年近く前、わたしはこの流れ沿いをでんでん太鼓を持って歩いた。そんな写真が残っていた。その数年後の小学生のころ、おなじこの流れ沿いをこんどは大改造したミニ・サイクル(当時流行ったママチャリの小さい感じのヤツね)で無理やりテール・スライドをさせながら爆走した。ミニ・サイクルは前カゴやフェンダーやチェーンカバーやスタンドや、あらゆるものを取り外したスペシャル仕様で、BBのロックナットに固定されたチェーンカバーを取り付けるステーと、ヘッドのロック・ナット下にはめ込まれた前カゴ用のステーをどうしても取り外せないことだけが唯一の不満だった。普通の工具では、BBやヘッドは外せなかったのだ。それ以外はかなりゴキゲンなダート仕様ミニ・サイクルである。その頃すでにBMXを知っていたかどうかは憶えていない。けれど、完全にダート指向の子供だったのだ。あの痛快さ、あの自由自在感。それはそれはとびっきりのおもしろさだった。
そんなことを想い出しながら、いまに残る(だいたい)同じ道(公道じゃないけど)を走った。あのころ、BBとヘッドをバラせなかったわたしは、今やたらとそういう部分にこだわるヤツだ。BBやヘッドやハブやそういうパーツたちの整合性。だって、そことチェーン・ラインがうまくいっていればそれはゴキゲンなやつだから。
どよ〜んとした空を眺めながら「かわんねえなあ」と呟いた。でも今はそれができる。そういう きょうの眺め だ。
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