■いま。羽田空港の国際線ターミナルである。
きょうは仕事が切りよく終えた。で「このあいだの台風でガラスが汚れたから掃除でもするかな」なんて窓を拭きはじめたら、突然何処かへ向って走りたくなってしまったのだ。だって冬の匂いがしたんだもの。BONZからだと、多摩川を眺めながらそのまま川沿いをまっすぐ下れば羽田空港だ。1時間くらいかな。川を下って、艶やかな街を眺め、倉庫地域をすぎ、遠くのネオンをやりすごす。工場街を抜けて、川に停めてある屋形船や漁船にわくわくする。んで、自転車でなければ通れない裏路地迷路。そんなおもしろいことをやっているともう羽田なのだ。夜の街は冬の匂いにまじって雨の気配がした。
国内線の領域は入れないのだけど、国際線の方は24時間入場可能だ。自転車を停めて国際線ロビーに入る。ひとつ前のブログは携帯電話を使って国際線のロビーに入ったとき更新したものだ。
羽田も夜は閑散としている。明らかに日本人ではない人が所在なげに歩いている。ベンチで眠っている人がいる。荷物の大整理中の人がいる。もめているカップルがいる。なんだか匂いが日本じゃない。Tシャツ短パンの青年が、こちらに向ってにっこりと笑いかけた。そんな光景が ” 閑散 ” の中にある。それがいい。旅立つ人の閑散。ちょっとお出かけ、記念旅行、冒険の旅路、永遠の別れ、貧乏旅行…….。それぞれそこにはストーリーがあり、情緒がある。ここではそういう感じが凸面レンズで眺めるように伝わってくるのだ。気持がざわざわっとする。そこでいま、そういう空気を味わいながらわたしは独り温かい珈琲を飲んでいる。そういう何かと何かが交叉する中に身を置くのって、なにかいい感じだ。今夜のわたしは旅人ではないけれど、遠い何処かが見える気がする。ん? それも旅か? なんて思える きょうの眺め .
冬のOLD SCHOOL BMXはいいねえ。なんというかとてもドラマチックなんだよ。とても。
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