■うららかである。だって春だもの。だから作業に区切りをつけて、少し河原に出てみた。実は久しぶりの河原。昨年の台風で世田谷辺りの多摩川は様相を変え、これまで長年フレームや完成車の撮影をやっていた場所へ行くことが難しくなってしまったのだ。そうなると足が遠のく。近いんだから行けばいいのにね。と思いつつ。
で、河原である。河原には人がたくさんいた。釣りをしている人、野球をやっている少年、それを見守る母、ジョギング、散歩、犬の散歩。ただただ向こう岸を眺める誰か。いつも、きっと、河原の光景は変わらないのだ。花が咲き、鳥が囀り、何かゆるりとした流れがある。人々はその ” ゆるり ” を眺めにやってくる。日本….いいねえ。アマゾン川だとこうはいかないかもしれないもの。
なるべくゆっくりと自転車を走らせた。タイヤの下で小砂利がぷつぷつと音を立てた。心地よかった。陽はゆっくりと落ちていく。うららかだなあ。そのような きょうの眺め.
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