■ふと気付けば今年もいえの庭に露草が咲いた。ツユクサ……小学校(5年? )の夏休みちょい前、理科実験ではじめて顕微鏡を覗いて「気孔(だっったけ?)」なるものを観察したあれである。そのときは、それまで高学年しか触ることをゆるされなかった顕微鏡を操作することばかりが嬉しくて、ツユクサの気孔についての記憶はほとんど残っていない。しかし、この年になってツユクサを見ると「ああ、あのときのツユクサが咲いたな。夏が来るな」なんて思うのだ。そこには何かの予感がある。
嗚呼、” 予感 ” っていいなあ。よくもわるくも、何かが動くという感じがいい。できればそれは「躍動」がいい。ここ数日はなんだかとっても寒いけれど、陽差しの中で明るく揺れるツユクサを眺めながらそんなことを思った。そして、春ってどうして紫の花ばかり多いのだろうとも。そんな きょうの眺め .
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