◾️「あゔゔっ、ほふっっ」と、意味不明の音が口から発せられた。特に激しいことをしていたわけではないのだ。ただ椅子に座ってこちらの（軽い）ものをそちらへ動かそうとしただけだ。そのまましばらく動けず。息が止まる。腰がぎっくりなのである。ギックリ腰は立つも座るも息をするのも痛いとよくいうが、身体の重心位置を僅かに変えるのも激痛。イテテ、イテテ、イテ、痛てなである。そうしてはじめて思うのが「はて、要因は何か？ 」なのだ。変な動きをした？ 疲労？ 寒さ？ 寒いから？？ そういや寒い。そして気がつく「今年はまだももひき履いてないじゃん」。で、衣類置き場をガサゴソ。あったあった。確か5〜6枚はあったはずだけど、ひとまず有用な一枚を発見した。さらに「冬って首のまわりに何か巻いてたよな」なんて思い出してしまう。三つ四つあったはずだけど……..んでまたガソゴソ。思っていたのとは違ったけど、使える一枚を発見。そんなことが繰り返されるのです。わたしの場合、そのようにして季節の装備が変わっていく。そうこうしているうちに毎日来ていたジャケットの左ポケットからネックウオーマーを発見。「なんだ毎日持ち歩いていたんじゃん」なんて感じだ。冬が終わる頃には発見された冬装備（新たに買うやつじゃなくてね）が潤沢になる。それは「あのTシャツどこだっけ？ 」が始まる時期でもあるのだが（笑）。
ももひきを履く。偶然、昨年のカイロも発見したので腰の患部に貼ってみる。お店の中で冬装備。……..快適なのである。そして自転車で出かけたくなるではないか。装備って面白いよね。そこに色々な色々がある。やれることがまるで変わってくるし気持ちも変わる。生活や人柄までわかったりして。ともあれ、寒い中で寒い情景を眺めながら自分は暖かい。そのような状況は素敵だ。
「そういや下着として使うダウン・ウエアもあったよな」なんて思いを馳せる。ゴアテックスのジーパンあったよな、と閃いたりする。街が凍てつく きょうの眺め. 「ゔっ…..ほふっっ」。
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