◾️味噌汁が飲み（食べ）たい。
しとしと雨降りの今日の朝、どうしてかわたしの脳内はそんな欲望で満たされて逃れられなくなったたのである。むくむくと起き上がって空を眺める。雨である。寒い。つい先日、ある先輩から「年をとると寒いんだよ」なんて聞いたが、まさにその通り。寒いなあ。気を取り直し厚着をして味噌汁に頭を持っていく。実はさいきん、中部日本の味噌（赤だし、豆みそ）の出来立てというやつを差し入れしていただいたのだ。あれを使おう。甲斐の国あたりでは”ほうとう“なんかにも使うあの赤みの強い、それでいてさらっと風味の濃いあれである。
まずは切れ目を入れた昆布を水につけてだし汁の準備をする。大根、蓮根、牛蒡、人参を程よい大きさに切り分け下ゆで。サヤエンドウ、コンニャク、油揚げを熱湯に晒す。それぞれをお湯からあげ、先ほどのだし汁を火にかけて具材を投げ込み沸騰直前に火をとめていただいた味噌を溶き入れる。器に盛りいれサヤエンドウを散らした。
実に豊かな豆の香りとともに目にも美味なる鮮やかな味噌汁の出来上がりだ。冬の朝に湯気を立てた熱い味噌汁……。幸せである。
さて、ところで。わたしは何かとても大きなヘマをしています。それはなんでしょ？ 笑 本人としてはそのヘマにギョッとするほど驚いたのよ。丁寧に丁寧につくった味噌汁で、満ち足りるちょっと手前の きょうの眺め .
自転車話しじゃなくてごめんなさい。
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