◾️蝉の声音がしらけている。ツクツクボウシだ。ツクツクボウシは自身の好みで夏の終わりに鳴くわけだからご本人的にはしらけているわけでも何でもないのでしょうけれど、そのけたたましいリズムは夏の終わりと背反して相まり、やたらしらけた感じがしてしまうのだ。
風を眺めに河原へ行った。頭上の雲は左に流れ、少し先では右方向に吹き飛んでいく。千切れた白い雲、分厚く垂れ込める鉛色の雲。その織りがいい。多摩川の水はさほど増えるでもなく太く輝きながら流れていた。台風は熱気を残さず、清々とした秋を残していった。出かけたいな。どこか遠くへ。そう思った。そのような きょうの眺め.
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