◾️朝から千駄ヶ谷で用があって、帰りは新宿から小田急線に乗った。つまりこれから帰って店を開けるということである。「さほどの距離じゃないし狛江まではのんびり鈍行でいこ」と、たまたまホームに停車していた車両に乗る。で、その後の記憶がないのである（笑）。（通っていた）高校の４階の廊下を歩き、トイレに行こうとドアを開けたらそこはなぜだか温泉で「まあ、いいか」と温泉に浸かろうとして脱衣していると脱衣所の窓の外に雄のライオンがいる。「キミも入るかい？ 」と声をかけると、ライオンは窓から入ってきた。とくに恐ろしさも異種であるということも考えずに二人で温泉に浸かる。そんな夢を観て、ふと目を覚ますと小田急線の車窓は山景色じゃあないか。ハハハ。つまり新宿発小田原行きの小田急に乗って、わたしはいま小田原に着くところなのね。久々の晴れを映す車内と車窓は秋色で、（わたしにとって）先ほどまでの新宿とはまるで異なる、ゆっくりとした幸せな情景が見える。新宿からひといきに小田原。何だかちょっと得した気分である。
確認するとこの車両は最後の停車駅を既に過ぎ、この後はノン・ストップで小田原に到着するらしい。外には山、山、川、沢、青い空、田んぼ、山、川、そして住宅街が見えてきた。もう、すぐ、小田原だ。小田原ではどこへ行くということもなく、呼吸をし、お土産を入手し、駅前の茶店で珈琲を一杯。それでまた新宿行きの電車に乗った。秋が香ばしい。東京からは少しはみ出てしまったけれど、やたら嬉しく思える小旅行であった。
それにしてもこれだけの感じでこんなところ（小田原って観光地ですよね）まで来られるなら、狛江からバッグに小さな自転車でも放り込んで小田原トリップなんてやったら面白そうだなあ。なんて思う きょうの眺め.
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