◾️夕方 狛江駅前を歩いていたら、改札からビジネス・バッグ、 にしては少しだけ大きなバッグを抱えた（どうみても）サラリーマンが降りてきた。彼は駅前広場で徐ろにバッグを広げる。そこから出てきたのは小さなフォールディング・自転車であった。世間を眺め渡しながら上機嫌（そうに見えた）に自転車を組み立てていく。「なんかいいな」と思って眺めていると飲み物を買い、ズボンの裾を束ねて漕ぎ出していく。これから自転車散歩か？ あるいは帰宅？ 自転車を持ち歩いているのだから “ いつもの行程 ” ではないよね。こんな時間だから旅立ちってわけでもなさそうだ。つまりは家路なわけだ。あなたが今からどこへ往くかは知らないけれど、その悠然とした感じがなんだか羨ましい。行先はわからないけれど、日常をあそびに変えてしまうようなその感じ、いいよなあ。おそらくきっと「悠然と」って感じは日本人しかわからない感じなんじゃないかな。なんて思うよねー。そんな雑多なことを夢想する、字余りみたいな きょうの眺め .
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◾️A businessman who travels to work. His playfulness is wonderful.