■近くの有名な住宅街を走っていたら、ふと気になる階段の坂道が……。My Little OLD SCHOOL BMXを停めて坂道を上ってみる。「ここはあの○○さん家の真下だな」なんて巡らせながら。そうしたら上がりきった坂道の行く手は、ちょっとした（といっても自動車4台分くらいのスペース）平らな土の広場になっていたよ。階段を上ってここまで来たけれど、ちょうど山の中腹のような雰囲気だ。都内って、なんだかわけのわからないこういう場所がけっこうある。おもしろいね。探検気分。
で、よくみるとそのどん突きの斜面にはなにやらぽっかりと黒い横穴があいている。つまり人ひとりが入れるほどのトンネル状の穴。近づいてみると…..それは素掘りの横穴だった。土の壁面には粗々しく削られた跡が残り、それは時代を経た証としてひび割れ、苔むしている。穴のいちばん奥には….なんだあれ？
近づくとそこには古い木造の不動明王がいたよ。んー、怪しい。穴の奥は（住宅街とはいえ）東京の喧騒からは隔絶された世界だった。小さな花と蜜柑がひとつ供えられている。この異境感がすごい。そしてだなんだか夏休みのように眠いや。
きょうの収穫は、○○さん家の敷地の半分くらいは地下が空洞だと発見したこと（笑）。それからなんともいえない探検気分に浸れたことだな。ばかばかしいと思うかもしれないけど、密やかに嬉しい。もちろん日常の空間の中に紛れこんで、普段は目にもとめずに通り過ぎる「場所」に気づいたこともOLD BMX乗りならではの収穫。
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