■恒例のサイクル・マルシェに行ってきた。わたしには珍しく大都会。で、下の人ごみの中が我がブースだね。徒党を組んだり集団でいるのが大嫌いなわたしだけれど、こういうのはおもしろいよ。marché = 市場である。なんというか生活向上委員会だ。しっている顔、はじめての顔が行き交う。気風が広い。わざわざフランス語を使うなよとも思うけど、トラック野郎風味じゃないところが晴れやかだよ。
BMXは1台もないから写真を並べるだけで何の説明もしないけど、まあ見てみて。こころを広げて眺めたぶんだけ、そこにおもしろい世界があるはずだから。何か興味があることや、しりたいことがあったらメールででもお訊ねください。
思ったのは、自転車乗りって「ちょっと変」ということかな(笑)。だから観察していると実におもしろい。それから、こちら方面の世界もビンテージはなかなかの人気だけれど、ここでもプロに欺瞞を感じるところがあるな。手に入れた宝物がボロで泣きをみるのはたいてい買手側だ。ボロはボロだろ? プロはプロだろ? わたしは厳しく忠告するね。プロとして自転車を売るなら自転車屋の仕事をやってくれと。もちろんここの写真の中に写っているみなさんも、愛車達もそことは関係ないけれど。
ともあれ、くっきりとした陽射しが実に気持ちの好い、なかなかに美しい日曜日。探していたパーツを手に入れたおじさんが、ホクホク笑顔で闊歩する。そんな光景がやっぱり変に思えるけれど、そういうのがいいんだよなあ。
わたしも探していたボルトを一本、手に入れたね。USEDだけど、きっちりとしたスレッドが保たれている50年前のボルト。その小さなボルトの必要性を解って、わざわざ売る側にも感謝なのである。売る側も買う側も、やっぱり「ちょっと変」なところがいいのかも。でもそれがおもしろい。「好きであること」ってすばらしいね。そこからこそ、総てが始まる気がするよ。わたしもまだ、自転車を好きでいたいなあと思った2015年5月10日の日曜日。
でもいちばん印象にのこったのは、人の目を見て、チュンチュンとパン屑をねだるカフェ前スズメなのでありました。可愛いね。
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