■寒いね〜。そしていよいよ、OLD SCHOOL BMXで走るには最高の季節がやってきた。
ところでついこの間のブログで、BONZは「36年前のマングースが入荷です。36年後の世界へ向けて。」と言いました。そしたらそこにいろいろなコメントをいただきました。「いいね！ 」というコメント、mongoose自体のこと、そうではない、モノとかマテリアルとか時代とか、そういうことに関してのコメントなどいろいろです。ありがとうございました。とってもおもしろかったです。それからというもの「これまでの36年、これからの36年」という感じが、頭の中でくるくると風車のようにまわっています。
しばらく前にどこかの新聞社のサイトで、全国の小学生に休み時間や夏休みや放課後など、つまり ” オフな時間 ” に何をしたいか？ と訊ねたところ、最も多かったのは「ともだちと」「みんなで」遊びたい（何かをやりたい）という統計結果が出た、という記事があって、それを（興味深く）読みました。そして ” つまり、いまの小学生は「ともだちと」「みんなと」何かをやっていないんだな ” という印象がBONZの中に残りました。うろ覚えなデータだけれど記事では、最近の小学生は ” 休み ” のときでも起きている時間はすべて学校や塾や習い事などで常にやることがある、という感じのことが書いてあったと記憶しています。かなり印象的。というか、そいえば「忙しい、忙しい」と言っている小学生をみたことがあるな、と記憶の中の一場面が思いだされました。そして自分がもしいまの時代の小学生だったとしたら「それって耐えがたい毎日だろうな」と思えましたよ。だって、起きているかぎり、自分が望むこととは異なる何かを、時間の規制を受けながら、常にやり続けなきゃならない日々なんてどうなのよ？
話しが連鎖します（笑）が、そうしてBONZの頭の中に浮かんだのはPink Floydというロック・バンドの 「Another Brick In The Wall」という曲。Pink Floydとか、このての音楽が好きかどうかは別にして、ネット世界にはどこかにこの曲の動画や日本語訳の詩があるとおもうから観てみて。
で、そのプロモーションビデオの中では、表情のない同じ仮面をつけられた小学生たちが同じような服を着て一列に並び、ベルトコンベアーで運ばれて、その先にポッカリと口を開けたミンチの機械に落とし込まれていく。おとなしくひき肉になることを教育で訓練された子供たちが映ります。詩の内容は
「教育なんてされたくない
思想管理なんてされたくない
教室のなかで陰湿な説教なんて聞きたくない
先生！ 子どもたちを放っておいてくれ 〜〜」
というもの。社会に従順な歯車（子供たち）を育成するという理由のみで、幼きものは意志を奪われるのです。映像の最後では、自分に覚醒した子供たちが反乱を起こし、学校や街は破壊されてしまいます。
OLD SCHOOL BMX以外の、思想とか教育とか社会とはとかにまったく意見がない（笑）BONZですが、当時はこの曲の感じとプロモーションビデオをみると暗たんたる気持ちになったのを覚えています。あの頃って、未来はどこまでも輝いていると思ってたよなあ…….。あの頃。あの頃？ ………..。
そうして調べてみたら「Another Brick In The Wall」って、1979年に発表された曲だったんですね。つまりこの曲は36年前の、1979年式mongooseと同じ年にこの世界に登場したものだったんです。
あの頃、すくなくとも自分の身の回りでそんな窮屈な生き方をしている小学生はいなかった気がするけれど、36年前の「Another Brick In The Wall」は36年後の現在の小学生の ” 感じ ” をすでにテーゼとしてメッセージを送っているんです。
「なんだかなあ」です。36年前のマングースは、大事にさえしてやれば36年後の世界でも生きる。けどねえ。それだけではどうなの？
そんなことを巡らせながら歩く「谷中ぎんざ」では、猫が路上で夜寝をしていましたよ。彼女はきっと、昼も寝ていることでしょう。眠りたいだけね。寒ければぽかぽかの日なたで、暑ければ日陰の冷えたコンクリートにおなかをつけて。あしたも明後日も。そして彼女の子供たちは36年後も同じように眠り続ける。…….なんだよ猫の方がイカしてるんじゃないか？ な、きょうの眺め 。ぼくたちはもっともっと、こころを緩くして遊ばなきゃいけないんじゃないだろうか？ 36年後の世界へ向けて。OLD SCHOOL BMXのようなものに跨って。なんて思うなあ。
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