◾️ここ数日の恒例だと夜に降り出した雨は朝までにはやんでいたのだが、昨夜の雨は一日中ドシャドシャと降り続け、つい先ほどにパッタリとやんだ。雨が止むタイミングで強い風が吹きはじめ、薙ぎ払われた夜空には一片の雲もなく満月が浮かんでいる。洗われた空の闇の透明感は格別で「ああ、こんなにもクリアな黒があるのね」という感じ。風が吹いているせいで外に立つと世界は春の匂いに満ち満ちている。いいねえ。こんな夜。
なのであるが、いま二軒隣のコンビニエンス・ストアへ行ったら、一つの棚がまるまる全部空っぽなのである。時世柄マスクはわかる。除菌ウエット・テッシュなんかも、ああそうなのね、と思うことにしよう。しかしその同じ棚に並んでいた(であろう)汗拭き、綿棒や絆創膏、髪留めゴム、髭剃り、湿布、下着なんかもごっそりと欠品中で、棚には「この棚のものはお一人様一点でお願いします」との張り紙である。書くまでもないがトイレット・ペーパーは勿論ない。うーん。そうなのか。日々その日を独りで生きている私などは今になって「ありゃりゃ」と思うのだ。欲しいもの(髪留めゴムなんですけれどね)が手に入らない。
一方、話題のウイルスが蔓延(?)してから、うちのような弱小局地的物販業はやけに繁盛するのである。いらっしゃる方々もまた局地的だし、こんな過疎なところはまず危険性がないでしょうしね。並行して通販もなかなかの忙しさ。不思議である。
そうしてひっそりと不思議な思いを胸に夜空を見上げる。そんな きょうの眺め.
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