◾️炊飯釜（陶器）を右足甲の上に落とした。んで、お釜は割れてせっかく炊いたご飯は全滅、足の甲はブカブカのブーツも履けないほどに腫れてしまった。とっても痛い。そして次に炊く米をわたしは持っていない。痛さを凌駕する事実である。
予約した眼科へ行こうとしたら「マスクがないと入れられないのよー。マスクしてきてー」と入場拒否されてしまった。マスクなんてこのひと月以上、売っているところを見たこともないよ。なんかここのところ、あちこちの辻褄が合わない感じがするなあ。
今日の東京は朝からこんこん、大雪であった。雪の中で見る桜（ソメイヨシノね）って、やけにピンク色なのね。普段は「桜色って桜餅よりかなり白いよなあ」なんて思うのだけど。
わりと騒々しく降る雪（雪の日の静閑な感じがしなかったのだ）をぼんやり眺めていると、たくさんの「大丈夫？」というメールをいただいていた。雪についての心配もあったが、多くはアレについての心配だ。そうアレ。一日ブログを更新しなかっただけなのに、妙なウイルスで妙なことになってやしないか？ そんなことを思ったらしい。時期が時期だけにね。皆さんの敬老心がちょっと嬉しい。
一方、ここのところ昼も夜も数人で徒党を組んでウロウロウロウロしている若者を結構数見かける。昨夜も（カーテンを閉めた）店のドアのすぐ前で四人の若者がしゃがみ込んでたむろしていた。このように「徒党を組んだ若者がたむろしている」と書くとガラが悪く思えるが、とても善良な感じのする若者たちばかりだ。考えてみると、学校が休みで行くところもなく、やるべきことも少ないとすればそれも仕方ないのだろうか？ 徒党を組んで散歩してしまう。徒党を組んでは皆で何かを検索する。ちょっと可笑しいな。最近の若者はクルマやオートバイに興味がないというが、さらに自転車も持っていなかったとしたらあんなものか。普段は電車に乗って街に繰り出す若者が、いまはその辺の何でもない街角で暇をもてあましてたむろしている。……ということは徒党を組んで外を散歩している組とは別に、徒党を組んで室内（つまり誰かの部屋に集まって）でぼーっとしている組もいるに違いない。
「寒いから入んなよ」と、声をかけたら、店に入ってきて「クラスター」「クラスター」と云って喜んでいた。不思議。
ところで東京のスーパー・マーケットにはモノがない。311の時もすっからかんの陳列棚が並んだが、あの時よりも遥かに食べ物がないと思えるのだ。備蓄などまるで頭にないわたしには、このような状況がかなり困るのよ。１週間くらい前までは納豆とトイレットペーパーとウエットテッシュと髪留めゴムが買えなくて不満だったが、いまは納豆以外のあらゆるものがないのである。少なくともわたしが買い物へ出かけられる時間には実に全く何もない。
店員さんに「これ、売れちゃってモノがないの？ 」と訊いたら「そうなんです」とのこと。「儲かりまくりやね」と返すと「ハハハ」ですと。わたしだって「ハハハ」だぜ。みんな見えない恐怖と戦うためのウエポンとして備蓄を必要としているのだね。若者がウロウロたむろすなんでもないただの街角、加えてスーパー、コンビニは昨今、不要不急の番外地らしい。支払いの際のやり取りやお釣り、陳列されたものを見て歩き、触れる方が妙なアレ的には危険なんじゃないの？ と思ったりするけれど。その支払いがカードだったとしても。
そのようなわけでここ数日のわたしの食料は、なぜか世間で有り余っている納豆（だけ）か、 ◯ドナルド、◯スバーガー、松◯、コンビニ菓子パン、駅そば、きゅうり、りんご のみ（かなり具体的）なのだ。自粛しながら賑わう街を闊歩する皆さんは、わたしが食べたかった分も食べているの？ 謎である。
その謎は続き、どうも不要不急の番外地にはBONZ BROS. も選ばれているらしいのだ。来店される皆さんはいつも通りの皆さんなのであるけれど、加えて通販領域の賑わいがなかなかどうして結構なもの。つまりは皆さん妙なアレじゃない方達で不要不急に倦んでいるのだ。だから元気がはみ出てしまうのね。この感じ、何だか不可思議である。
他方、同じようにわたしの元気もはみ出してしまうので妙な夢想が産まれ出たりもする。テレ・ワークなるもので動かせる、この今の世の中の感じだと「いっそお店は移動販売車にして毎日違うところでお店をやろうかな」なんて妄想に、面白いなとワクワクしたりしてしまうのだ。「明日はおおさかー」「明後日はタカヤマー」「よろしくねー！」みたいな感じ。会いに来るOLD SCHOOL BMX屋。どうだろう？ ありがたいことにお客様は全国にいらっしゃるし。いいなあ、そういうの。番外地なのだからどこにいたっていい気がしてしまうなあ。
何だかちぐはぐなことをたくさん並べてしまった。どうしてって、何かどこかの順番が違っている今な感じがするからかな？ 入口を絞って出口は開け放しのような。そこで頭に浮かぶのはわたしは不要不急しなくていいの？ 自粛しなくていいの？ だ。
そして、何が不要不急なの？ 何が自粛なの？ と思う。それはとってもミステリーなのである。
それにしても移動販売番外地ショップはかなりいいな。雪のハレーションに目を細めながら夢想に夢想に妄想を重ねる きょうの眺め .
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