■みなさんお盆中はたくさんのご来店ありがとうございました! BONZ BROS.はアクセス無視のロケーションなので、ちょいと顔を出していただけるだけでもなんだか励みになります(自転車ならどこからでもそうは遠くないのですがね)。
で、中でも本日は超マニアックな来客が。
「一度寄ってみたかったんだよね」と云いつつ入ってきたのは、実に紳士な休日の子連れパパ。BMXのこともあんまり詳しそうじゃないし、どうした? なんて思っているとこの「I」さん、BONZがずいぶん前から時折拝見している、超マニアックなサイトの運営主だったのでした。その名も「カンパマニアによるカンパマニアのためのHP」。BMXの人はあまり興味ないかもしれませんが、カンパとは「Campagnolo」といって、イタリアの超美しい自転車部品のブランド。1900年代もはじめの頃から存在するような、名門中の名門ですな。
BONZも’70年代前半はロードレースの競技をやっていたので(そのころはまだBMXなんてありませんでしたよ)、もうあこがれのブランドです。何せチェンリングとクランクのセットを入手すると金10万円也の世界ですから、カンパのパーツでそれなりの競技用自転車を一台作るのに80万円くらいかかる時代があった。自転車ってお金がかかったんです。初めてオートバイを手に入れた時など「オートバイって、エンジンが付いてるのになんて安いのだろう」と思ったものです。そんな宝石のような「カンパ」のパーツたちを山のように蒐集し、解説しているサイトがある。 その主のご来店です。いや〜、話が弾んじゃいました。同じ形の変速機でも、年式や生産月、ロット、輸出国によって様々な違いや仕様がある。ボルト/ナットだってチタンにアルミ、鉄とマテリアルも微妙に異なります。それぞれ、もう実に微細な違いが楽しいんだよね〜。そしてまた新たな発見がある。これがまた嬉しい。あ〜、おもしろかった。
と思ったら、その「I」さん、いちど戻ってわざわざ愛車を見せに来てくださいました。凄いです。Early ’70s の競技用DEROSA です。BONZも’76年のDEROSAを所有していますが、こいつはさらに5年くらい旧い。「カンパマニア」を自称されるだけあって、そのこだわりは「ボルト一本から」です。
それにしても、思ったのは「好きな人って、いろいろなものに同等に興味を持てるんだなあ」ということ。’70年代のヨーロピアンというと別世界のように思いがちですが、好きな人はOLD BMXを見てもやっぱり好きそうな顔をする。そうして知らない同士がいきなり知り合いになってしまいます。やっぱり自転車っておもしろいねぇ。で、OLD BMXではありませんが、あんまり凄いのでちょっとお見せしますね。
BONZ,N
今のDEROSAとは、もう何もかも別ものって感じですね。美しすぎます。
この刻印が……..
こんなヤスリ目が残るラグがまたいい。年代からすると、このラグを削ったのは……
なんて話にもなりますね。
シートチューブのこの♡マークはかなりの珍品です。
BB裏にも♡の肉抜きが。惚れるなあ。
同じ年式、同じマテリアル、同じ刻印。しかしこのレバー、正式には日本未輸入な筈。どこが違うって……曲がりが……ビミョーにね。
UNICAのサドルはBMX用でもありましたね。しかしこのデザインは….BMXに使ってもかなり良さそうですよ。
全体像です。オーラを放ってますね。粒の大きなシャンパン・ゴールドのメタリックがまたいい。
で、店先にしゃがみ込んでボルト談義ですな。
■後日、猛者がまたすごいものを見せてくれました。ありがとうございます! ツール・ド・フランスがまだ仏・伊・西班牙・英戦争だった頃のT.I RALEIGHのRoadマシンです。複葉機のちょっと後といった雰囲気ですね。画一的な現代機とは別物の凄みです。このカラーリング、憧れたなあ。
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